日本風景街道 熊野

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平安から鎌倉時代にかけて、熊野三山(熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社、那智山青岸渡寺、補陀洛山寺)への信仰が高まり、京の貴族は競うように三山を参詣し、近世になると武士や庶民の間にも信仰が広がり、参詣者が列をなして歩んだことから「蟻の熊野詣」と形容されるほどでした。平成16年に、「吉野・大峰」、「熊野三山」、「高野山」の三つの「山岳霊場」とそこに至る「参詣道」が「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録され、多くの観光客が訪れています。熊野三山をめざす参詣道は、田辺市に入ると、海岸沿いを進む「大辺路」と、紀伊山中を行く「中辺路」に分かれますが、沿道地域では「訪れる人」と「迎える人」の交流による「美しいみちづくり」と「地域づくり」が行われています。

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